イラン、「トランプ大統領から差し迫った攻撃の警告メッセージを受け取った」。オマーンが仲介

イラン政府当局者は6月21日、「トランプ米大統領から間もなく攻撃する。直ぐに会談したい」との警告メッセージをオマーン経由で受け取ったと発表しました。脅しながらの対話要求は実現しませんでした。 続きを読む

違和感2つ。DoDは撃墜無人機をなぜ間違えたのか。トランプ大統領はなぜ「イランの誤射かも」と言ったのか

米軍の大型無人偵察機撃墜事件は現地時間で深夜11時過ぎから朝方4時ごろまでの出来事でした。イランの発表が先行し、米軍はしばらく無言を続けていました。しかしイラン側の情報量が増えたのを受けて米国防総省(DoD)の関係者がFOXニュースに撃墜の事実を認めました。ところが、撃墜された無人偵察機の機種が違っていました。イランが発表した機種の後継機を言ったのです。それで後継機の名前が広まったところで訂正が入りました。イランの発表通りの機種に変わったのです。「何じゃ、こりゃ!」です。私も混乱しましたが、多くのメディアも同じだったのでしょう。イスラエルのメディアはかなり遅くまで後継機種名で報道しました。

焦点は、イラン領空を侵害したかですが、これはどうせ水掛け論にしかならないと考えるのが一般的でしょう。しかし機種名はファクトの基礎です。2機を飛ばしていたのかと取られるかもしれません。それも当事者である国防総省の人間がどうして間違うのだろうか、と感じます。

もう一つは、トランプ大統領のツイッターです。「イランは非常に大きな過ちを犯した」とツイートしました。米国に損害を与えたらやり返す、というのがトランプ大統領のスタンスですから「なるほど」というツイッターでした。ところがこのツイッターからそう時間を経ずに「誤射かもしれない。そう信じている」とツイートしたのです。

イラン、ロシアの情報の流し方を見ていれば、「誤射」ということはありません。イラン軍内のサイトにアップされたミサイル発射の動画は待っていた撃墜だったことを伺わせます。ニューヨークタイムズによれば、トランプ大統領は20日夜(米東部時間)に一度はイラン攻撃を許可して取り消した、といいます。それを感じさせるような動きが20日午前(同)からホワイトハウスで続いていました。国家安全保障会議(NSC)の会議が開かれ、午後には議会指導者が参集しました。緊迫していただろうことはさまざまなツイッターで感じられました。

そんな中での「意図的やったのではなく間違いだったのでは」と言ったのです。「イランの過ち」と訳してしまいましたが、「過ち」ではなく「ミス」、「過失撃墜」だったということを言いたかったのかもしれませんが、それはトランプ大統領のこれまでの発言と矛盾します。それで「?」と感じたのです。

ただ、米国はそれほど慌て、混乱していたと考えればすべて納得できます。トランプ大統領以下“友だち”だけが集まったホワイトハウスの危機管理能力はぜい弱だったのだと感じました。ニューヨークタイムズの報道は「フェイクニュース」とされるのでしょうが、そうでしょうか。イランの軍事基地を直接叩いたら、即戦争への道にまっしぐらです。トランプ大統領にはそれが予測できなかったのでしょうか。

「強国・米国の厚化粧が剥がれた」とイランが受け止めれば、攻勢に転じます。これが怖いのです。7月が胸突き八丁になりそうです。

ユナイテッド航空、今夕からニューヨーク-インド・ムンバイ便を停止

米ユナイテッド航空は6月21日、ニューヨーク・ニューアーク空港からインド・ムンバイ便を今夕(21日夕)運航便からストップすると発表しました。飛行ルートがイラン空域にかかるためとみられます。

FAA、米商業機のオマーン湾、ペルシャ湾飛行を禁止

米連邦航空局(FAA)は6月20日、米国に登録されている航空機がイラン領空のペルシャ湾およびオマーン湾を越えて飛行することを禁じるNOTAM(航空情報)を出しました。すべての米航空会社に適用されます。

イラン、撃墜のビデオ公開。ロシアも無人機の航跡動画を

(発射される直前のイランのミサイル)

イランは6月21日(日本時間)、米軍の無人機(ドローン)撃墜の場面を撮影したビデオを公開しました。真っ暗闇の中、大音響と共にミサイルが発射され、しばらくして命中したことが分かります。またロシアメディアもイランが主張するドローンの飛行ルートを再現したビデオを流しています。 続きを読む

イラン、「スパイ機撃墜は米国へのメッセージ」

イランの革命防衛隊司令官は米軍の無人機撃墜の後、「領空侵犯したスパイ機撃墜は米国への明確なメッセージだ。我々はいかなる国とも戦争するつもりはないが、戦争の準備はできている」と述べました。イランのテレビが伝えました。国内向けの発言です。 続きを読む

インド、2艦船をオマーン湾、ペルシャ湾に派遣。自国船籍の商船保護のため

インドはオマーン湾での2タンカー攻撃を受けて海軍の艦船2隻をオマーン湾とペルシャ湾に派遣しました。自国船籍の商船の安全確保のためです。 続きを読む

ホワイトハウス、イランのドローン撃墜受け対応協議。午後には下院議長ら議会指導者に説明

ホワイトハウスでは6月20日朝(現地時間)、イランによる米軍無人機(ドローン)撃墜という事態を受け国家安全保障会議(NSC)が主導する形で対応協議を行っています。午後には下院議長を始め上下院の安全保障関係議員ら議会指導者を招き、状況を説明します。

トランプ大統領は20日午後11時15分(日本時間、米東部時間20日午前10時15分)、ツイッターで「イランは非常に大きなミスを犯した(”Iran made a very big mistake”)」と述べました。

《画像2枚》 イラン、IRGC空軍開発の防空ミサイルシステムで撃墜

イランメディアは6月20日、米軍の無人機(ドローン)を撃墜したミサイルシステムを公表しました。 続きを読む

《米側主張の位置図》 米軍、「ホルムズ海峡近くの国際空域でドローンが撃墜された」。イランの地対空ミサイルで

米中央軍は6月20日、「ホルムズ海峡近くの国際空域で無人機(RQ-4A Global Hawk )がイランの地対空ミサイルによって撃墜された」と、領空侵犯は否定したもののドローン撃墜の事実は認めました。 続きを読む

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