イエメン沖アデン湾で銃撃攻撃も商船無事

イエメン沖のアデン湾で9月28日、商船が1隻の小型船から銃撃されましたが、乗組員は無事で次の港に向かいました。海賊というよりイエメン内戦絡みとみた方がよさそうです。 続きを読む

ナイジェリア沖でタンカー襲撃、乗組員2人拉致

ナイジェリア沖で9月26日、タンカーが武装海賊の襲撃を受け、乗組員2人が拉致されました。MDAT-GoG (Marine Domain Awareness for Trade – Gulf of Guinea) へのメール通報でした。詳細情報はまだ不明です。 続きを読む

アデン湾で海自哨戒機が武器密輸船を追跡、ソマリア・プントランド海事警察が拿捕

(全速で逃げる武器密輸船)

アデン湾で9月22日、海上自衛隊の哨戒機JN41が不審な小型船を発見、海賊対処行動のため派遣されている護衛艦あまぎり(3,500トン、DD-154)や哨戒機JN42と協力してこの小型船を追跡。ソマリア・プントランドの領海に入ったため、プントランド海事警察(PMPF)が拿捕し、積んでいたAK47銃や拳銃、弾薬を押収しました。護衛艦や対潜哨戒機は海賊対処の多国籍チームであるCombined Task Force(CMF)151に所属していますが、海賊事案の発生がないため中心は武器や薬物の密輸摘発に移ってきています。本来これは対テロ部隊であるCMF150のミッションでしたが、境目がはっきりしなくなっています。哨戒機の機種は書かれていません。ジブチの自衛隊基地で各種の試験を行っているといわれる最新鋭国産哨戒機P-1(川崎重工)ではないかと思いますが、断定する根拠はありません。 続きを読む

★★海賊週報★★(2017・9・19~9・24)

【ハイジャック・誘拐】=なし
【海賊の未遂、強盗・窃盗の既遂・未遂】=西アフリカ1件、ギニア湾1件、東南アジア1件、南米1件
【ソマリア海賊の未遂と疑わしい活動】=なし
※インシデントの発生と国際機関の情報には時間差もありますし、報告されないケースもあります。 続きを読む

アデン湾で武器持つ不審な小型船を確認

アデン湾で9月22日07:21 UTC頃、3人が乗った不審な小型船情報がUKMTOに寄せられました。小型船には武器が積まれているのが確認されています。 続きを読む

上半期の世界の海賊発生、5年間で最低の87件

IMB海賊情報センター(IMB Piracy Reporting Center)に通報された2017年上半期の世界の海賊・盗賊発生件数は87件で、昨年同期より10件減少しました。 続きを読む

★★海賊週報★★(2017・9・11~9・18)

【ハイジャック・誘拐】=なし
【海賊の未遂、強盗・窃盗の既遂・未遂】=西アフリカ1件、南米1件、東南アジア1件、南アジア1件
【ソマリア海賊の未遂と疑わしい活動】=なし
※インシデントの発生と国際機関の情報には時間差もありますし、報告されないケースもあります。 続きを読む

ロシア・中国、ウラジオストク沖で合同演習。7月のバルト海に続き、軍事連携

ロシアと中国の海軍は9月18日から北朝鮮国境に近いウラジオストク沖の日本海で合同軍事演習を開始しました。両国海軍は最近連携を深めており、7月にはバルト海で合同演習を実施しています。 続きを読む

☆お知らせ☆ 

海賊週報の更新は9月18日になります。

北朝鮮が発射しているのは「ミサイル」か、「飛翔体」か

ミサイルとは兵器の一種であり、離れた着弾点を破壊するのが目的。破壊するのは弾頭に積み込まれたさまざまな爆発物で、ミサイル本体が破壊するのではありません。何を今さらといわれそうですが、政治的な意味で使われている北朝鮮のミサイル発射をさも兵器のミサイルが発射されたかのように恐怖を煽っているのが理解できません。海中に落下した先端部分(弾頭部分)は回収されていませんから、爆薬が積まれていたのかどうかは確認できませんが、ただ海に落ちるだけですから爆薬は積んでいないと考える方が自然でしょうし、万一爆薬を載せているなら宣戦布告と同じですから「有事」になってもおかしくありません。

北朝鮮は計算した上でプロパガンダとして発射しているわけで、自爆につながる攻撃をする気はないとみるべきです。故に韓国が発表するように発射されているのは「飛翔体」と呼ぶべきではないだろうかと思うのです。飛翔体を遠くに飛ばす技術は兵器としてのミサイルに使えますし、その進歩は軍事的な脅威に繋がるのは常識の世界です。北朝鮮に対する牽制と警戒が必要なことは理解しますが、軍人の脅威と政治的な脅威と市民の脅威にはレベル差があるのもまた常識でしょう。

ミサイル技術の進歩を見せつけるためにロケットを発射しているのが現状ならJアラートもPAC3の見せつけ配備も、まるで危機管理コンサルタントの「脅威煽り」の営業戦術と同じです。平和の日常に馴れきった日本にショックを与えるのが目的かもしれませんが、普通の国のセキュリティセンスとの落差を感じます。爆薬が積まれていない飛翔体はロケットと同じようなものですから破片が直撃しない限り大きな被害は出ないのではないかと思います。爆薬として核爆弾が積まれるなら話は違いますが、それは2017年の脅威にはなっていません。まずは、ミサイルなのか飛翔体なのかを確定し、被害想定をきちんと知るべきでしょう。兵器としての「ミサイル」、あるいは「ミサイル技術」の話とゴチャゴチャになってはいないでしょうか。

北朝鮮は宣伝ですから「ミサイル」と呼びますが、兵器としては発射していないのです。もちろん北朝鮮の独裁政権の横暴は許されるものではなく、将来の脅威はきちんと認識するべきですが、現在の状況で右往左往するのは何かヘンです。無批判に政権やメディアの「不安煽り」を信じるのではなく、自分で確かめることが肝心だと思います。

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