フィリピン軍幹部、「日本の防衛省幹部が対海賊でパトロール船を送りたいと申し出」

フィリピンの国防軍幹部は2月14日、「10日の東京での協議で防衛省幹部から海賊対処を支援するためパトロール船を送りたい」と申し出があったことを明らかにしました。ロイターが「Philippines says Japan offers help in anti-piracy effort」の見出しでカバーしましたが、記事の中で別の防衛省ソースは提案を否定した、とも書いています。フィリピンは中国と米国にパトロール船派遣を要請していますが、中国も米国もまだ応諾の回答をしていないという微妙な段階です。それぞれ慎重になるのは当たり前で、とても防衛省幹部が単独で答えられる範囲を逸脱していますからフィリピン側の受け止め方と行き違いがあったのではないかと思います。しかし「事実上の対テロ戦に参加してほしい」というフィリピン側の切実な事情がある中で、派遣に前向きと受け止められる発言をしたとすれば大問題です。軍幹部の発言には重みがあるのが普通なので、日本の“軍”だけは違う、ということは通用しないのは当然です。重大ニュースですから欧米、アジアにロイター電は拡散されています。 続きを読む

アブサヤフ、ドイツ人人質で最終要求。「26日までに3000万比ペソ支払わなければ斬首」

アブサヤフグループ(ASG)は2月14日、人質にしているドイツ人男性(70歳)のビデオをSNSで公開し、「12日以内に3000万比ペソ(約6,800万円)が支払われないなら斬首し、SNSで公開する。これが最後通告だ」と最終要求を出しました。今月26日が期限になるとみられ、斬首時間も「午後3時」と明示しています。ドイツ政府はテロ組織への身代金支払いを原則容認していないため、私的な支援がなければ最悪の事態も想定されます。 続きを読む

★★海賊週報★★(2017・2・7~2・12)

【ハイジャック・誘拐】=なし
【海賊未遂、強盗・窃盗の既遂・未遂】=南アジア2件、ギニア湾1件、南アメリカ1件
【ソマリア海賊の疑わしい活動】=なし 続きを読む

中国早期警戒機と米海軍P3C哨戒機があわや衝突、距離300メートル-南シナ海

フィリピン沖の南シナ海で2月7日、飛行中の米海軍P3Cオライオン哨戒機に中国人民解放軍のKJ-200早期警戒機が接近、あわや衝突という事態が起きました。最接近時の距離は1,000フィート(約305メートル)。両機ともプロペラ機ですが、接触していれば軍事的緊張が一気に高まる可能性があります。南シナ海はいつ何が起こってもおかしくない不安定な状態になってきました。

(KJ-200早期警戒機= 2015年撮影、ロイター)

2月9日に米海軍が事実を公表しました。P3Cは国際空域を飛行中だった、と米側は説明しています。中国側も10日に事実を確認しました。どうも中国船3隻が南沙諸島に向かっており、これを監視するためP3C機は飛来したためKJ-200機が妨害に動いた中で起きたようです。トランプ政権になって初めてのケースで、どう反応するのかが注目です。

ソース

ナイジェリア沖で貨物船とタンカーに連続海賊攻撃、貨物船の8人拉致される

ナイジェリア・Bonny島沖で2月7日から8日にかけて貨物船とタンカー2隻(1隻はオイルタンカーとされていますが、LPGタンカーでは)が武装海賊の攻撃を受けました。2隻のタンカーへの攻撃はナイジェリア海軍が阻止しましたが、貨物船の乗組員のうち8人が拉致されたようです。ナイジェリア海賊はしばらく静かでしたが、再び動き出しました。 続きを読む

スールー海海賊対処スキームで微修正か。中国のほかに米国にも支援求める。中国とは来週協議へ

豪州-東アジア航路として年間13,000隻の商船が航行するマレーシアのサバ州とフィリピン南部の間のスールー海などでの武装海賊対処のスキームを巡ってフィリピンのドゥテルテ大統領が先週、中国に艦船の派遣を求め欧米の軍事、海事関係者の注目を集めましたが、2月8日になって米国も巻き込む枠組みが浮上してきました。 続きを読む

サイバー攻撃にぜい弱な海運業界、GPSダウンの事例も、保険カバー不十分

一般の産業界に比べて海運業界のサイバーセキュリテイ対策が遅れているとたびたびいわれていますが、専門家は攻撃者のスキルがアップしている中でGPSへの妨害事例を挙げ、さらに被害カバーのための保険に隙間が空いている点を指摘します。 続きを読む

★★海賊週報★★(2017・1・30~2・6) 

【ハイジャック・誘拐】=なし
【海賊未遂、強盗・窃盗の既遂・未遂】=南米1件、西アフリカ2件
【ソマリア海賊の疑わしい活動】=なし 続きを読む

英、米、仏、豪海軍がペルシャ湾で軍事演習、イラン反発で緊張高まる

米政府がイランに対し中距離弾道ミサイルの発射実験を行ったこととサウジアラビア艦船に自爆攻撃を行ったイエメンのフーシ派(Huthis)支援を理由に追加制裁を科すと発表しました。これで米国とイランの関係が一層悪化するといわれますが、英国やイスラエルの動きを見ると2国の問題ではなく、もっと深刻なような気がしています。その1つの現れが英国海軍がリードする形で西側海軍がイラン沖で軍事演習を行ったことです。 続きを読む

☆お知らせ☆

公的な世界の海賊・強盗発生情報の集積機関であるICC-CCSのホームページが閲覧できない状況になっています。このため海賊週報の今週の更新は延期します。閲覧が可能になった時点で更新を行います。

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