カイロの英国大使館、セキュリティ理由にサービスを停止。テロの脅威高まる

エジプト・カイロの英国大使館は12月7日、セキュリティ上の理由からパブリックサービスを停止すると発表しました。これ以上の理由は明らかにしていませんが、「イスラム国」エジプト部隊のテロ攻撃に対応したものとみられます。 続きを読む

★★海賊週報★★(2014・12・1~12・7) 

【ハイジャック・誘拐】=なし
【海賊未遂、強盗・窃盗の既遂・未遂】=東南アジア3件、ギニア湾2件
【ソマリア海賊の疑わしい活動】=アデン湾3件、アラビア海2件、インド洋1件、紅海2件 続きを読む

米の救出作戦失敗、AQAPに拘束の米人フォトジャーナリスト死亡

米特殊部隊とイエメン治安部隊は12月6日、アラビア半島のアルカイダ(AQAP)に拘束されていた米人フォトジャーナリスト、ルーク・サマーズ(Luke Somers)さん(33)の救出作戦を実行しましたが失敗し、サマーズさんは死亡しました。同時に拘束されていた南アフリカ人の教師、ピエール・コーキー(Pierre Korkie)さん(57)も死亡。AQAP戦闘員ら10人が殺害されました。作戦はイエメン南部のAQAPの拠点に対して行われました。救出作戦はオバマ大統領が認めたものですが、大統領は「残忍な殺人」と強く非難しました。

各メディアによると、約40人の米特殊部隊は5日夜、南部ShabwaのAQAPの隠れ家まで10キロの地点でオスプレイから降下。後は徒歩で隠れ家に向かい、100メートルのところで銃撃戦になりました。この戦闘の過程でAQAPは人質を殺害したようです。12月3日にAQAP側が「3日以内に要求に応じなければ殺害する」とビデオメッセージで脅していました。テロ組織の外国人人質の管理態勢は厳重で、米側はおそらく最強の特殊部隊を投入したと思われますが、救出作戦は奏功しませんでした。

コーキーさんはイエメンで夫妻で4年間教師生活を送っていましたが、2013年5月に妻とともにAQAPに拘束されました。慈善団体が交渉に動き、妻は今年1月に解放され、3日前にコーキーさんも今年のクリスマスは南アの自宅で祝うことになったばかりでした。解放1日前という信じられない悲報に慈善団体関係者は「期限の土曜に米が救出作戦を実行する可能性があり、その場合には巻き添えになって殺害される恐れがある、と心配していた」と話しています。

ソース1
ソース2
ソース3
ソース4(ロイターまとめ)

「イスラム国」系エジプト武装組織が米人石油労働者殺害で犯行認める

William_Henderson_3123304b

エジプトのシナイ半島で活動するイスラム過激武装グループ「エルサレムの支援者(アンサル・ベイト・アルマクディス=Ansar Beit al-Maqdis)」が、今年8月にエジプト国内でカージャックされ殺害されたとみられていた米石油会社に勤める米国人 ウイリアム・ヘンダーソン(William Henderson)さん(58)のパスポートなどを「イスラム国(IS、別名:ISIS、ISiS、ISIL、QSIS)」の公式ウエブフォーラムに投稿しました。「エルサレムの支援者」は11月に「イスラム国」への「忠誠」を誓っており、「イスラム国」のエジプト部隊の位置付けになります。米国務省はまだコメントしていません。 続きを読む

「イスラム国」、エジプトのミサイル艇をハイジャックの情報。イスラエル船やオイルリグ攻撃を計画

イスラエルのテレビ局「チャンネル2」は12月1日、「イスラム国(IS、別名:ISIS、ISiS、ISIL、QSIS)」がスエズ運河北側の地中海で11月中旬、数隻の漁船を使ってエジプト海軍の小型ミサイル艇を攻撃し、ハイジャックしたと伝えました。 続きを読む

AQAP、人質の米人フォトジャーナリストの殺害を予告。先月米特殊部隊が救出に失敗

アラビア半島のアルカイダ(AQAP)が12月3日、昨年9月にイエメンの首都サヌアで人質にした米人フォトジャーナリスト、ルーク・サマーズ(Luke Somers)さん(33)の新たなビデオを公開し、「3日以内に米側が要求をのまなければ殺害する」と予告しました。3分間のビデオでAQAP側が要求しているのはイエメン、イラク、パキスタンでの米軍の攻撃中止ですが、人質交換も要求している可能性があります。AQAPはこれまでたびたび米に収監されている女性科学者の奪還を要求しています。

(AQAPに捕らわれているサマーズさん=ビデオから)

(AQAPに捕らわれているサマーズさん=ビデオから)

ビデオ公開の情報で取材攻勢受けたペンタゴンなどは、11月下旬に米特殊部隊SEAL Team Six(別名:DEVGRU)がイエメン治安部隊と共同でサヌアで人質救出作戦を実行し、AQAP戦闘員7人を殺害してイエメン人など8人を救出したもののサマーズさんについては発見できず失敗していたことを明らかにしました。ただ人質救出は秘密作戦ですから詳細は不明ですし、今後についても何も明らかにされていません。

ビデオの中で、サマーズさんは用意された文章を読むように救命を求めました。サマーズさんは、英国生まれの米国人で2011年からイエメンでBBCとアルジャジーラへの撮影の仕事のほかに通訳や教師もしていました。

懸念されるのはAQAPが「イスラム国(IS、別名:ISIS、ISiS、ISIL、QSIS)」に刺激されて、同様な公開処刑などの残酷な手法を取らないかという点です。AQAPは「イスラム国」への批判を強めていますが、イエメン南部での地域支配は失っています。そのためパキスタンやインドへの進出を急いでいるわけですが、アルカイダ自体の勢いは一時ほどではありません。過激路線に向かう素地は十分あり、オバマ大統領が要求に応ずることはありませんから今後の推移が気になります。

ソース1
ソース2
ソース3

武装ガード費用、半値に下落。セキュリティ会社は事業変更も

東アフリカ海域でのソマリア海賊の活動が激減している影響で武装ガードの料金も半値になってきました。アデン湾などを航行する全船の約4割で武装ガードを乗せているのですが、武装ガードを派遣するセキュリティ会社の経営は過当競争もあって悪化し、サイバーセキュリティなど他分野への進出を図るところも出てきました。市場原理としては当然かもしれませんが、武装ガード離れが進むと海賊にとっては好都合になります。 続きを読む

イエメンの武装組織「フーシー」が紅海の脅威に。エジプトとサウジが安全確保に連携へ

イエメン北部で勢力を拡大しているシーア派武装組織「フーシー(Houthi)」が紅海の脅威になりつつあるとサウジアラビアやエジプトなど沿岸各国が警戒を強めています。エジプト海軍司令官は領海の安全確保のため準備を開始。イエメン対岸のエリトリア大統領はエジプトとサウジ両国に紅海の安全確保に向けての協議参加を持ちかけています。 続きを読む

← 前のページ