イラン海軍、革命防衛隊と来月から来年3月まで演習実施。具体の時期、場所は明かさず

イラン海軍は革命防衛隊と連携し、9月から演習を実施することを明らかにしました。 続きを読む

シリアで2年拘束されていた米人ジャーナリスト解放。ただ、相手は「イスラム国」ではないヌスラ戦線

米国務省は8月24日(現地時間)、シリアで2年近くアルカイダ系過激派テログループ・アル・ヌスラ戦線(al-Nusra Front、Jabhat Al Nusraとも)に拘束されていた米人ジャーナリスト、ピーター・テオ・ カーティスさん(Peter Theo Curtis、45歳)が解放されたと発表しました。解放にはカタールが尽力したとされます。身代金の支払いはなかった、と発表されています。

アルカイダのシリア部隊であるヌスラ戦線と「イスラム国(IS、別名:ISIS、ISIL)」は最初は連携していましたが、昨年から組織的には対立関係になりました。しかし、強固な組織体ではないため流動化しており、7月にはISとヌスラ戦線は両者で「イスラム首長国」を建国したとのビデオメッセージが出ましたが、はっきりとは確認されていません。ヌスラ戦線として米、英、トルコ、サウジアラビア、カナダ、オーストラリアなどがテロ組織として指定しています。国連の制裁強化の決議でも別組織として捉えられています。

(解放された米人ジャーナリスト、 カーティスさん)

(解放された米人ジャーナリスト、 カーティスさん)

(送られてきていたビデオから)

(送られてきていたビデオから)

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ボコハラム、ナイジェリア北部で“独立”宣言。「イスラム国」に同調し「ここもカリフの一部」

イスラム原理主義過激派ボコハラム(Boko Haram)のリーダーAbubakar Shekauは8月24日にビデオメッセージを公開し、ナイジェリア北部のGwozaを中心とするエリアは「カリフの一部になった。もうナイジェリア政府とは関係がない」と“独立”を宣言しました。7月にイスラム・スンニ派過激テロ集団「イスラム国(IS、別名:ISIS、ISIL)」への忠誠を発表しており、ナイジェリア北部もシリア・イラクの一部と同様にイスラム過激派の“国家”になったと宣したことになりますが、危険すぎて人道団体も踏み込めないため、その“領土”は定かではありません。一方、ナイジェリア軍の兵士は危険すぎるとしてこのエリアへの出動を拒否しているといわれ、手が付けられない状態です。

ISはアルカイダ傘下でスタートしたものの指導者のザワヒリから追い出されたのですが、最近アルカイダグループは分裂し、忠誠、共闘するグループが相次いでいます。ISとの連帯を表明している主要組織はイエメンを拠点とするアラビア半島のアルカイダ(AQAP)、ソマリアからケニアで展開するアルシャバブとこのボコハラムになります。北アフリカのイスラム・マグレブ諸国のアルカイダ (AQIM)は組織としてはザワヒリへの忠誠を宣言していますが、下部ではISに流れています。

(“独立”を宣言するボコハラムのリーダー-24日のビデオから)

(“独立”を宣言するボコハラムのリーダー-24日のビデオから)

(マークはGwoza)

(マークはGwoza)

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イスラエル情勢に変化?シリアからロケット5発、イランが核施設近くでイスラエル無人機を撃墜

イスラエルのガザ地区侵攻は48日目に入りましたが、この週末に二つの新たな動きがありました。まず、8月23日深夜から24日未明にかけて北側のレバノンから1発、シリアから5発のロケットがイスラエル領内に撃ち込まれました。南のガザ地区からは135発のロケットが中部のテルアビブ周辺に向けて発射され、10発は撃墜しましたが125発は着弾し爆発しました。ミサイル防衛網といってもこの程度しか効果はありません。イスラエル側はガザ地区の商店街など65カ所を空爆などで攻撃しました。これが23日を中心とする戦況ですが、シリア、レバノン側からのロケット攻撃が新たな動きです。シリアのアサド政府軍によるものではないと確認しましたので、別のパレスチナ組織かレバノン・ヒズボラの支援行動の可能性が考えられます。攻撃の規模は小さいですが、これが本格化するならイスラエル軍は多面展開を余儀なくされます。

また、イラン革命防衛隊は23日、イラン中部の核開発プラントNatanz nuclear plantエリアに侵入しようとしたイスラエルのステルス無人偵察機を地対空ミサイルで撃墜したと発表しました。日時の明示がありませんが、突然の発表でしたからごく最近の可能性があります。

(マークはNatanz nuclear plant)

(マークはNatanz nuclear plant)

(イラン革命防衛隊が25日公表した撃墜したイスラエルの無人偵察機)

(イラン革命防衛隊が25日公表した撃墜したイスラエルの無人偵察機)

イスラエルはガザ地区への攻撃を継続していますが、ハマス側の攻撃も途切れません。ハマス側のロケット弾の補充がされているとみられ、イスラエル軍は想定されるエジプトからの陸路とガザ地区沖合からの海上ルートを断とうとしていますが、うまくいっていないようです。米国を始め各国から自制を求める“圧力”が掛かっている中で、イスラエルは終結の落としどころがない状態にも見えます。核爆弾を有するイスラエルをどう鎮めていくのか、緊張はまだまだ続きそうです。

ソース1
ソース2

★★海賊週報★★(2014・8・18~8・24) 

【ハイジャック・誘拐】=なし
【海賊未遂、強盗・窃盗の既遂・未遂】=東南アジア3件、西アフリカ1件、カリブ海1件
【ソマリア海賊の疑わしい活動】=紅海1件 続きを読む

日本人拘束で問われる「普通の国」の海外リスク対応

米人ジャーナリスト殺害で改めて身代金の支払い問題がクローズアップされています。国連安保理は2014年1月、米国と英国の提案でテロとの戦いのために加盟国は身代金の支払いをやめようと決議しました。真正直に取れば、身代金支払い禁止決議に見えますが、今春も「イスラム国(IS、別名:ISIS、ISIL)」が拘束していた各国のジャーナリストや人道援助組織のメンバーが解放され、身代金の支払いが噂されました。そこで米国、ベルギー、英国、フランス、ドイツ、イタリア、ポーランド、デンマーク、ノルウエー、スウェーデン、フィンランド、スペインの状況を基に整理してみると、米国を除く各国の政府は支払いを否定し、交渉自体を拒否しますが、民間団体などが工夫して支払ったり、開発援助を迂回させて名目を変え加害者側に渡るようにしているのが現状と考えられます。マフィアなどの犯罪組織や海賊、単なる反政府武装集団とアルカイダやISとはまったく認識が異なります。政府が交渉することすら許されないのが大原則で、これはもはや国際社会の常識です。アルカイダやISとの戦いは1国の問題ではなく、世界の戦いになっているからです。

日本人の「民間軍事会社代表」がISに拘束されたとみられていますが、この解放に大使館が動いているようにも取れる報道が見られます。本当に政府が仲介者を探してテロリストと交渉しようとしているのならとても信じられない話です。また、ISが拘束してもずっと拘束し続ける場合と部族に渡してしまう場合があります。部族に移された場合にはISはどうすることもできなくなります。この見極めも必要ですが、いずれにしてももしこの日本人の解放を求めるなら政府ではないワンクッションを置くのが普通でしょうし、こうした邦人の海外リスク対策も含めて対応するため立ち上げた官邸の安全保障対策室は当然、同種事案での各国の動きや被害者サイドの対応は承知しているはずですから、「???」でした。何か犯罪集団か単なる武装集団に拉致されたケースと混同しているのではないだろうか、ということです。

過去には共に戦ったとはいえ今ではISに殺戮されている組織が仲介者として効果的なのかどうかは、人的な繋がりかもしれないのでコメントしませんが、普通は加害者に抑えが利く聖職者ルートや部族の長のルートなどが国境を超えて動くといわれています。ただ、ISにそうした立場の人がいるのか、いるなら誰なのかは私の中で想像する人はいますが、断言できる人は現在いません。もし身代金の要求がされるなら、それは政府へではなく本人の家族や所属する組織にメール(時には電話ですが、ISはソーシャルネットワークを非常に活用していますのでまずメールでしょう)で届くと思われます。ISは今春大量解放しましたし、ISとはラインは異なりますがアルカイダ系との解放交渉のノウハウはかなり蓄積されていますので、これらが参考になるはずです。また「国境なき医師団」やNGOの人道援助団体などは被害に遭うことが多く、ノウハウも持っていると思われます。いずれにしても家族や民間が動くのが最近の形です。政府が裏でサポートするにしても、市民の拘束ならば、公式には政府は「直ちに解放を要求する。交渉はしない。あとはノーコメント」で、国内向けには「安全に解放されることを願っている」というところではないでしょうか。各国は。

少しエラそうな話になりましたが、5年ほど海賊を追いかけ、その過程で海事テロや海外でのテロ事案も海外メディアと海外の公的な情報から見てきました。その中で、この「内弁慶ぶり」はいい加減どうにかならないのだろうか、と感じたことが一度ならずあります。国際社会がすべて正しいわけではありませんが、協調しなければならないことがあることは、北朝鮮のように我我が道を行くのなら致し方ありませんが、21世紀の地球で生きるなら仕方がないと思います。価値観や評価基準も合わせなければならないことがあるのは、ビジネスの社会では常識だと思います。対テロ戦争もしかりです。ところが政府や公安・外事などの対テロセクションの海外事案での対応を外からですが見ていると、「?」が感じられるのです。

例えば、アルジェリアでのガスプラントへのテロ攻撃です。あの時に、アルジェリア政府に各国政府から電話が入りました。各国とも「従業員の人命を尊重してほしい」と要請しましたが、同時に「テロとの戦いをしっかり行ってほしい」とも伝えました。日本政府からも電話がありました。ただただ「自国民の人命救助」だけを求めるもので、しかもそれが繰り返し繰り返し入っていました。これは地元のメディアが時系列で記録を公開していたのを見たものです。何時何分、どこの誰それからこういう電話がきた、と延々と書かれていました。まったくのでっち上げ記事かもしれませんが、あの状況下で、何万字ものでっち上げを書く余裕があったとは到底思えません。このブログでもこれは資料だと思い、リンクしましたが、先進各国との温度差は半端でなく、これが平和国家・日本なのだな、と妙に納得しました。

当ブログは海賊や海事テロとの絡みがあったためアルカイダに注目してきました。これまでの地域的な反政府武装組織とは異なり、グローバルな衝突を起こすと考えていたためです。ISも当初はアルカイダの傘下グループでしたが、あれよあれよという間に急成長し、世界最強のテロ組織になりました。当然世界の情報機関を始め治安関係組織が監視しています。動きを24時間モニターする会社があり、政府機関や軍、情報機関などを顧客に情報を売っています。ところがこうした情報を日本の該当機関が購入しているふしがみられません。これは違う可能性もありますが、当ブログが購入を問い合わせた時、「日本からは初めてだ」といわれたためです。米情報機関だって、自前で集める情報では足りず、オープンソースは民間に委託します。少なくとも各国が購入している情報ぐらいは日本も入手しているはずと思っていましたので、いささかショックでした。からかわれたのかもしれませんが、一つのことからではなく、他の対応などを総合すると、ISについてほとんど何も知らなかったのではないだろうか、と思えてくるのです。

今回の日本人拘束は「普通の国・日本」の試金石でもあると思います。

ソース

米治安機関、「イスラム国」の自国内報復に備え厳戒

米国土安全保障省とFBIは8月22日、米国がイスラム・スンニ派過激テロ集団「イスラム国(IS、別名:ISIS、ISIL)」に対する空爆攻撃を強化したことを受けてIS支援者が米国内で報復する危険が高まったとして厳戒態勢を取りました。ISによる米人ジャーナリスト殺害で一気に緊張が高まっています。

一方、フランスは15歳と17歳の少女がジハード(聖戦)に加わるため出国しようとしたとして拘束しました。21日APなどがキャリーしました。フランスには500万人のイスラム教徒がおり、これまでに約900人がジハードに加わったとみられています。ISに参加しようとしていたのかどうかはよく分かりませんが、アルカイダ系の過激派には女性のテロリストが多く見られます。ISにも女性部隊があり、シリアでも戦闘に加わっていました。また、スペインは5日までに19歳と14歳の女性を同様な容疑で拘束しました。北アフリカのモロッコ、チュニジアなどからも今年始めから女性のIS参加が目立つようになり、“セクシュアルジハード”と呼ばれましたが、ISは5月にはシリアで女性の訓練キャンプを始めています。

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日本の対テロ機関ではテロリスト=20~30歳代の男性という見方が強いようですが、まったく異なります。最近は女性と子どもの「ジハード戦士」に注目しなければなりません。10代が中心ですが、下は10歳前後まで対象として考えられます。特にISは子どもを利用する可能性があります。仮にですが、10歳ぐらいの可愛い男の子が自爆テロ犯だと誰が考えるでしょうか。警戒の目は緩くなりがちですから、そこが狙い目になることがあると思います。7歳の子が断頭を下げていて衝撃を受けましたが、あのくらいの年齢の“戦士”はたくさんいます。NGOの人権団体が今春、ISの10歳代の少年戦闘員を調べたことがありますが、その日課は6時の起床、朝食のあと、直ぐに銃の訓練を行い、午後はイスラムの学習に続いて、爆弾製造や自爆テロを学びます。訓練キャンプは学校的な要素と軍事教練が合わさったような形とみられます。

直行便ばかりが警戒対象になるわけではありませんから、特に9・11に掛けて世界中の空も海も厳戒態勢が敷かれるはずです。アラビア半島のアルカイダ(AQAP)が共闘を宣言し、テロの脅威は格段に高くなりました。不穏な情勢が当分続くとみられます。

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ハマス、ガザ地区でイスラエルに情報協力したとしてパレスチナ人18人を処刑

ガザ地区の路上で8月22日、ハマスのメンバーとみられる武装集団がイスラエルに情報協力していたとしてパレスチナ人18人を銃殺処刑しました。ハマスによる“内通者”処刑は7月8日からで3回目ですが人数はもっとも多くなりました。

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目撃者によると、今日の処刑は2回に分かれて行われ、午前には警察本部近くで11人が射殺され、午後には7人がモスク近くで銃殺されました。うち2人は女性で、パレスチナ人権センターのメンバーが抗議すると、「裁判外の死刑執行だ」と答えました。イスラエル側は空爆目標を決めるため、ガザ地区内でのハマスの拠点などの情報を得るネットワークをつくっていたとみられ、ハマス側はこの“スパイ狩り”を進めていましたが、イスラム原理主義からくるのでしょうか、その殺害方法の残虐さには目を蔽います。

エジプトが仲介した停戦交渉が決裂してから3日目となる22日、イスラエル側は20回の空爆を行い、一方ハマス側は26発のロケットをイスラエル側に撃ち込みました。また、イスラエル側の戦費は1日で6,000万ドル(62億円)、7月8日から41日間で25億ドル(2,603億円)に上るとイスラエルメディアが書いています。

ソース1
ソース2

AMISOM、再来年にソマリア撤退へ。アルシャバブとの戦いなど治安維持は自国軍で

ソマリアに展開している アフリカ連合(AU)のソマリア平和維持部隊(AMISOM)が2016年で撤退することになりそうです。AU関係者が8月20日に明らかにしました。 続きを読む

家族は8月12日に「イスラム国」からの最後のメールを受け取った

殺害された米人ジャーナリストJames Foleyさんの家族は8月12日に犯人のイスラム・スンニ派過激テロ集団「イスラム国(IS、別名:ISIS、ISIL)」から最後のメールを受信していました。Foleyさんの仕事先でもあった米メディア・グローバルポスト(GlobalPost)は21日、その全文を公開しました。その中で、ISは米国にイラク空爆をやめるよう要求、解放のための身代金1億ユーロを支払わないなら、殺害を実行すると予告しています。家族は政府や民間セキュリティ会社と連絡を取っていたといいますが1週間後に最悪の映像が公開されました。また、空爆を継続するならフリージャーナリストSteven Sotloffさんを次に処刑すると脅しています。

メールの全文公開に踏み切ったのはISの戦術や考え方を知る手掛かりになると判断したようです。資料的な意味もありますので、当ブログでも原文のまま掲載します。

HOW LONG WILL THE SHEEP FOLLOW THE BLIND SHEPPARD?

A message to the American government and their sheep like citizens:

We have left you alone since your disgraceful defeat in Iraq. We did not interfere in your country or attack your citizens while they were safe in their homes despite our capability to do so!

As for the scum of your society who are held prisoner by us, THEY DARED TO ENTER THE LION’S DEN AND WHERE EATEN!

You were given many chances to negotiate the release of your people via cash transactions as other governments have accepted,
We have also offered prisoner exchanges to free the Muslims currently in your detention like our sister Dr Afia Sidiqqi, however you proved very quickly to us that this is NOT what you are interested in.

You have no motivation to deal with the Muslims except with the language of force, a language you were given in “Arabic translation” when you attempted to occupy the land of Iraq!
Now you return to bomb the Muslims of Iraq once again, this time resorting to Arial attacks and “proxy armies”, all the while cowardly shying away from a face-to-face confrontation!

Today our swords are unsheathed towards you, GOVERNMENT AND CITIZENS ALIKE! AND WE WILL NOT STOP UNTILL WE QUENCH OUR THIRST FOR YOUR BLOOD.

You do not spare our weak, elderly, women or children so we will NOT spare yours!

You and your citizens will pay the price of your bombings!

The first of which being the blood of the American citizen, James Foley!

He will be executed as a DIRECT result of your transgressions towards us!

ソース1(グローバルポスト)

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