☆お知らせ☆

「海賊週報」は原則として日曜日に更新していますが、7月27日分は都合により遅れます。申し訳ありません。28日には更新できる予定です。

〈7月28日午後4時全面差し替え 〉 中国軍が3カ月に及ぶ大規模演習実施。東シナ海は「尖閣」を意識

中国軍は全軍によるここ数年で最大規模になる軍事演習を6月から実施しています。個別の演習毎に発表しているため全体像は見えにくいのですが、7月28日に人民日報の英語版にあたる環球時報(Global Times )が「PLA (人民解放軍)begins large-scale drills 」と題して書きました。

内モンゴルでの陸軍の演習というのもありますが、海軍では東シナ海と南シナ海で演習を行います。日本として関心を持つのは東シナ海ですが、ここでの29日から5日間の演習は米印の毎年の合同演習に5年ぶりに日本がゲスト参加して四国から沖縄沖で24日から始まった演習に強く反応したもので、「中国包囲網を狙った演習」に対抗するものといえるでしょう。米豪日の演習に引き続いて行われることも刺激を与えているのは確かで、環球時報は、日清戦争まで引き合いに出しながら尖閣諸島を巡る2年間の緊張の高まりを指摘し、「日中戦争を回避するために軍事能力を高める必要がある」と書いています。

また香港の「大公報」は今回の海軍の東シナ海と南シナ海の演習の目的を「失った海の領土の奪還」と分析しました。正確な東シナ海の演習海域が分からないのですが、演習海域の周辺は中国沿岸警備隊が警戒に当たり、接近船は排除するとみられます。日本の軍事的メッセージは明確に示されたわけで、これからは「普通の国」同士のせめぎ合いが常態化しますから軍事演習などさまざまな場面で不測の事態が起こることもあります。法整備はまだでも「集団的自衛権」に集約される軍事的制約からの解放は既にスタートしており、各国の日本に対する認識も変化してきています。もはや政治の舞台でのいい加減な発言ではない「事実」の情報を知ることが大事な状況に入ったようです。プロパガンダメディアを信用することだけは避け、自分で確認することが大事だと歴史が教えています。

ソース1

ソース2

 

 

 

のが高いには7月29日から8月2日までの5日間、東シナ海から南シナ海にかけて軍事演習を実施すると発表しました。東シナ海ばかりでなく北部湾やトンキン湾沖、渤海海峡の南シナ海でも実弾演習を含む演習を行います。大規模な演習になったことについて中国側は毎年実施しているそれぞれの演習がたまたま重なったため、としています。東シナ海の演習では空域にも影響がでるため、民間機のフライトに変更がでそうです。

ソース(ブルームバーグ)

ハマス、北朝鮮と武器取引の秘密契約結ぶ。ミサイルなどで数十万ドル規模

西側の情報筋によると、ガザ地区でイスラエルと“交戦中”のハマスが北朝鮮とミサイルや通信機器の秘密契約を結んだようです。数十万ドル規模とみられています。英国のテレグラフが特ダネとして報じました。ハマスは7月始めから数千発のロケット砲などを発射しており、イランからとみられる武器供給では足りなくなってくると考えられるため、別の供給元が注目されていました。しかし、北朝鮮は2009年にもハマス向けとみられる35トンの武器を積んだ貨物機が捕まったことがあり、輸送ルートをどうするのかに西側情報機関の関心が集まっています。 続きを読む

米、リビア大使館を閉鎖。海兵隊80人含む館員158人がチュニジアへ“脱出”

米国は治安悪化が続くリビア・トリポリの大使館を閉鎖し、警備要員の海兵隊員80人を含む全館員158人が7月26日早朝、隣国のチュニジアへ避難しました。この“脱出”行にはF16戦闘機や無人偵察機が支援にあたりました。またリビア在住の米国市民に避難を強く要請しています。国連は21日にリビアから全職員を撤収し、トルコ政府も700人のスタッフを引き上げました。なお、日本は国連と同時期に大使館を閉鎖しています。

リビアではカダフィ体制が崩壊した2011年以降、安定政権が構築できずに反政府勢力の民兵組織間で武力衝突が激化、治安状況が極めて悪化しています。最近は空港への攻撃が目立っていました。さらに他エリアのイスラム過激派なども参入して混乱に輪をかけています。この背景には油利権があるように見え、産油地帯を抑えた民兵組織は分離独立を叫んでいます。そのためリビア発の原油タンカーを政府側が銃撃して出港させないようにするなんていう事態も起こっています。政治的には旧カダフィ政権メンバーの放逐が十分でない、などが言われますが、結局は油を巡る争いではないかと思えてきます。だんだんと収拾がつかない状態になってきていますから、内戦化の恐れが十分あります。

米国は2012年9月11日にベンガジの領事館が銃撃攻撃され、領事やを含む4人が殺害されています。今回トリポリでは館員に対する具体的な襲撃の兆候があったようで、ベンガジ事件を受け、警備の海兵隊特殊部隊Sealの隊員は80人もいますし重武装もしていますが、これでも守り切れないと判断したとみられます。

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ケニア・モンバサで武装集団がフェリー攻撃未遂。警察が2人射殺 (ビデオ1本)

ケニアの港町モンバサで7月25日午後(現地時間)、公共のミニバスでやってきた集団を不審に感じた警官が追跡していたところ、1人が警官に手投げ弾を投げ、別の1人が拳銃を発砲しようとしました。警官が応戦してこの2人を射殺し、多数を拘束しました。警察はフェリーを攻撃する計画だったとみています。

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カナダ機内で「爆破」騒ぎ。米F16戦闘機2機がスクランブル、加特殊部隊が突入し逮捕

惨事ではなく騒ぎでしたが、航空機の受難が続いています。7月25日にSunwing航空772便 がカナダ・トロントからパナマに向かって飛び立った直後、機内で若い男が騒ぎ出し、「爆破する」と威嚇しました。NORAD(北米航空宇宙防衛司令部=North American Aerospace Defence Command) は万一に備え、F16戦闘機2機を緊急出動させ、トロントに戻るまで護衛しました。戻った同機にカナダ警察の特殊部隊が突入し、25歳のカナダ人男性を逮捕しました。乗客乗員189人にケガはありませんでした。

逮捕された男性は精神障害があったようで、逮捕劇はあっけないものだったようです。騒ぎで終わったのはよかったのですが、驚いたのは機内の様子の画像やらビデオやらがあっという間にフェイスブックなどで公開されたことです。市民参加の情報開示時代だということを今さらながら実感しました。

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米フォード会議室から盗聴器。FBIが元女性技術者を捜査、メールやパソコン押収

米自動車大手フォードを舞台にした最新技術の国際スパイ事件についてFBIが捜査を進めているようです。デトロイトの地元メディアが先行、フォード本社の会議室から8個の盗聴器が発見されたことから大手メディアも参入してきました。しかし、まさに捜査中ということもありますが、全容は明らかになっていません。神経質になる事情もありそうです。捜査にはフォードも全面協力しています。 続きを読む

対馬北東の日本海で韓国コンテナ船と日本漁船が衝突。漁船は沈没、3人救助

対馬北東約6海里の日本海で7月24日午前5時半頃、釜山から博多に向かっていた韓国のコンテナ船“Bohai Star”(9143DWT、706TEU、船籍:韓国、2003年建造)と日本の漁船(18トン)が衝突、漁船は沈没しました。漁船の乗組員3人は救助されました。コンテナ船も船体が損傷しました。

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イラン最高指導者、「イスラエル破滅が唯一の道」

現在の最大の地政学リスクはイスラエルでしょう。孤立化が進む中でガザ地区への地上侵攻に踏み切りましたが、当面の収拾の落としどころすらまだ見えてきません。直接はハマスとの戦いになっていますが、これはイランとの代理戦争にすぎませんから、イランの動きが注目されていましたが、7月23日にイランの最高指導者アヤトラ·アリ·ハメネイは「パレスチナ人を癒やす唯一の方法はイスラエルのシオニスト政権を破滅(destruction)させることだ」と述べました。そして「西岸(West Bank)もガザと同じように武装抵抗する道を学ぶべきだ」と、武装闘争の拡大を支持しました。

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7月22日、イスラエル・テルアビブ近郊のベングリオン国際空港(テルアビブ空港と呼ばれることも)近くにロケット砲弾が着弾しました。空港には直接命中しませんでしたが衝撃的でした。7月8日の戦闘開始以来、ハマス側は最大の都市テルアビブ目がけて2000発以上のロケット砲を発射したとみられます。イスラエル側は最新のテルアビブ防衛のシステム(“Iron Dome”)を構築していましたが、飛来するミサイルやロケット砲をそうは迎撃できるものではありませんから破られてしまったわけです。唯一の国際空港であるベングリオン空港はイスラエルの世界との窓口で、世界の航空会社が利用していますが、欧米とロシアのエアーラインは相次いで乗り入れを中断。米連邦航空局(FAA)も直ちに一時停止をノーティスしました。リスク判断は各航空会社が独自に行うため、24日に再開したところもありますし、25日まで停止を延長したところもあります。

ガザ地区でのハマスの武器供給は、イランからスーダンを中継してエジプト・シナイ半島を通るのが主要ルートだとみられます。スーダン・ハルツームにはイラン製武器の貯蔵庫があると思われます。先週、この武器庫で不審な火災が起きました。詳細は不明ですが、イスラエルの情報機関モサドの関与が噂されました。ガザ地区でハマスが使うロケット砲などの武器を絶ちたいため、以前にはハルツームへの“秘密空爆”を決行したこともあります。今回は空爆までは至っていませんが、これから何が起こってくるか不透明です。イラン艦船はしょっちゅう紅海に入り、ほとんどはスーダンに寄港します。これが武器輸送だとみられるのですが、明らかにはなりません。この艦船への攻撃に踏み切れば全面戦争に発展しますが、秘密作戦なら何が起こるか分からないため懸念されます。 続きを読む

〈7月25日午後11時半更新 〉 墜落した116人乗りアルジェリア航空機の残骸を発見、生存者情報なし

西アフリカ内陸のブルキナファソから7月24日午前1時(現地時間)頃にアルジェリアに向けて離陸したアルジェリア航空5017便MD83型機(乗客110人、乗員6人)が約50分後に消息を絶ち、フランス当局が機体の残骸を確認しました。生存者情報はありません。場所はブルキナファソからマリ側に入ったところで、フライトレコーダー1個も回収しました。BBCはアマチュアカメラマンが撮影した現場のビデオを入手し、公開しました。気象状態が悪く、「嵐を回避する」との交信を最後の連絡が途絶しており、悪天候に巻き込まれた可能性が指摘されていますが、墜落原因など詳しい状況は判明していません。

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機体はスペインの民間航空会社 Swiftairが所有していました。米連邦航空局(FAA)がマリ上空の飛行について警戒を呼び掛けていることやマレーシア航空機撃墜が起きたばかりだったことなどからテロの可能性も取りざたされました。しかし、北部アフリカから西アフリカにかけてテロ攻撃は起きていますが、旧来の自動車爆弾などで、アルジェリアの石油・ガス施設への大規模テロ攻撃を行ったモフタール・ベルモフタールのグループもリビアに移動するなど目下のホットスポットはリビアです。また過激派組織が民間ジェット機を攻撃できる地対空ミサイルを所持していたとする情報も知りません。最多の51人が乗っていたフランス人乗客の中に特段の重要人物が乗っていたなどの特別要因でもあれば別ですが、テロ攻撃を示すものは現在まで何も確認されていません。それよりも異常気象の中でさまざまな安全基準の見直しが急務のように感じます。

ソース1(BBC)
ソース2(気象情報)
ソース3
ソース4(墜落確認)

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