ナイジェリア海賊:人質の船長が拉致生活明かす。身代金は要求の10分の1で結着 (画像1枚)

ソマリア海賊と違ってナイジェリア海賊による人質生活が明らかになることはほとんどなかったのですが、英国人船長が明かしてくれました。スコットランドのローカル紙に登場した船長はソマリア海賊と同じく死の脅迫を受けながら耐え、心臓発作を擬装して逆に海賊を脅し、身代金を10分の1以下に減額させました。死と隣り合わせになるクライシスを乗り越えるには最後は不屈の精神力だということでしょう。 続きを読む

船の常識が変わる!世界の海運業界、2013年の新プロジェクト7 (画像7枚)

世界の物流を担ってきた海運業が進化を続けています。ある海事情報サイトで2013年にスタートした世界の新プロジェクトを集めていましたが、これまでの常識を覆す船の使い方だったり、見たこともない巨大船や船型だったりして、未来の海運の姿を感じました。そこから7プロジェクトを紹介してみます。ソースにはほかにも注目される新しいプロジェクトが載っています。

〈1〉世界最大の民間病院船

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Mercy Ships(英国)が計画していた世界最大の民間病院船の建造が決まりました。造船はChina Shipbuilding Industry Corporation (CSIC)’s Tianjin Xingang Shipyardで、設計はフィンランドで行います。全長174メートル、36,600グロストン。2017年進水の予定です。CBSTVの「ミニッツ60」でも取り上げられました。Mercy Shipsはこの分野が専門の会社で、この船で先進医療を開発途上国にも展開することが可能になります。

〈2〉世界初のLNG燃料によるConRo船

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Crowley(米国)は世界初のLNG燃料によるConRo(Roll-On/Roll-Off)船 2隻を発注しました。2017年就航の予定。タイプはコンテナ船ですが、数百台の車と運転者も載せられます。最高速は22ノットもでます。船舶のLNG化はもはや既定の流れに見えます。

〈3〉世界初のハイブリッドはしけ

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Becker Marine Systems GmbH & Co. KG(ドイツ)はAIDA Cruises と世界初のLNGを燃料に発電しながら港で客船に給電するハイブリッドはしけのプロジェクトを計画。2014年から開始する予定です。5台の発電機を持ち、7・5メガワットの発電能力を持ちます。Becker Marine Systemsがあるハンブルグ港は客船に環境規制を掛けたヨーロッパで最初の港で、こうしたこともプロジェクトスタートの動機付けになったのかもしれません。

〈4〉帆船の復活

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Windship Technology Ltd(英国)は風を補助動力源にするというコンセプトで新型船の開発を進めています。2本の35メートルの固定翼帆を用いる独自の技術による補助帆推進システム( Auxiliary Sail Propulsion System =ASPS)です。現代ですから帆と違って風向きなどに対応するのもメカで対応しています。標準的なバルク船の燃料費を30%削減するというデータを公表しています。
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☆短信☆ ギリシャ・アテネのドイツ大使自宅に銃撃60発。けが人はなし

2013年12月30日早朝(現地時間)、ギリシャ・アテネのドイツ大使自宅に自動小銃が乱射されました。 続きを読む

【更新】またコンテナ船の船体に亀裂。カナダ沖で沈没の危険も。旅行の4人はヘリが救出 (画像4枚)

2013年12月29日午前11時頃(現地時間)、カナダのニューファンドランド島Portugal Cove Southの南34海里を航行中だったリベリア船籍のコンテナ船“MSC Monterey”(54,549DWT、4,870TEU、船主:ドイツ・NSB NIEDERELBE、IMO:9349796)から「船体の外皮に亀裂が生じた」と遭難通報がありました。カナダ・ハリファックスの合同救援センターはヘリコプター2機を急派し、スイスから旅行中だった男性2人女性2人を救出しました。乗組員20人は船内に残っていますが、沈没の危険もあるため監視を続けています。

(船体に亀裂が見つかったコンテナ船“MSC Monterey”)

(船体に亀裂が見つかったコンテナ船“MSC Monterey”)


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☆お知らせ☆

本年は当ブログを読んでいただきありがとうございました。
有用な実務情報を目指して精進していきますので、新年もよろしくお願いいたします。

とはいっても海賊にもテロにも年末年始休暇はありませんので、当ブログも年中無休です。

科戸徹

韓国・釜山沖で衝突した試運転船は自動車運搬船?火災のケミカルタンカーは20度傾斜。両船の91人は救助 (画像4枚)

12月29日午前2時すぎ、韓国の釜山沖で韓国の現代重工で建造して試運転航海中だった“GRAVITY HIGHWAY”(55,000グロストン、64人乗り組み)と香港船籍のケミカルタンカー“MARITIME MAISIE”(29,211グロストン、27人乗り組み)が衝突し、同5時すぎにケミカルタンカーから出火しました。釜山海洋警察の消防船など16隻や海軍の艦船が出動し、両船から計91人を無事救出するとともに、消火活動に当たり制御しました。ケミカルタンカーの右舷中央部に巨大な裂け目が生じて、20度ほど傾斜しており、沈没の危険性もあります。

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★★海賊週報★★(2013・12・23~12・29) 

[ハイジャック・誘拐=なし。海賊・強盗の既遂・未遂=東南アジア2件、北アフリカ1件、南米1件。ソマリア海賊の疑わしい活動=なし) 続きを読む

インド司法当局、一転して武器違法積載容疑の米国船乗組員の保釈認める

10月にインド領海に武器を許可なく持ち込んだとして逮捕した米国船籍船“MV Seaman Guard Ohio”(米国の海事セキュリティ会社AdvanFort所有)の乗組員35人についてインドのマドラス高等裁判所が12月18日に保釈請求を却下しましたが、26日に逆転して条件付きで保釈を認め、28日に司法当局も追認しました。条件は1人1万ルピー(ざっと1万6千円)の保釈保証金と毎日の報告義務などです。保釈金が低いのは書類の不備という形式犯だったこともあるのでしょうか。船に乗船する武装ガードの進化形として登場した“民間海軍”ともいうべき対海賊サービスの運用の中で起きたトラブルで、インドも悩んだことが窺えます。

mystery-over-detained-us-ship-india-deepens
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ブラジル・サントスでコンテナ船に武装強盗。乗組員を一時人質

ブラジル南東サントスの停泊地の第4地域(24:07S – 046:19W)で12月22日午前2時すぎ(現地時間)、停泊していたコンテナ船に3人の武装強盗が侵入しました。 続きを読む

★★海賊週報★★(2013・12・16~12・22)

[ハイジャック・誘拐=1件。海賊・強盗の既遂・未遂=東南アジア5件、東アフリカ(アデン湾)3件。西アフリカ1件。ソマリア海賊の疑わしい活動=2件) 続きを読む

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